ごみ有料化を私が撤廃すると主張する理由

  • 2017.10.14 Saturday
  • 21:50

    鎌倉市が家庭系ごみの有料化を実施したのは、平成27年4月からである。前回の選挙で私は、「ごみの有料化・戸別収集を絶対しません」という政策を掲げて立候補し、2万票を超える得票を得た。ここで、改めて有料化問題を検証してみたい。


(1)戸別収集とセットだった件

    本来、家庭系ごみの有料化は戸別収集とセットで実施されるはずだった。有料化で入る収入を戸別収集の経費、並びにあとで述べる新焼却場建設の基金に回す計画だったのである。しかし、谷戸が多く階段をのぼった家も少なくない鎌倉の地理的条件を勘案すると、戸別収集はあまりにコストがかかりすぎるとして、実施が先送りになった経緯がある。戸別収集の経費は、10億円とも20億円とも言われ、議会からも懸念の声がわきあがった。お年寄りのごみ出しをサポートするという意味なら、現在行われている「ふれあい収集」を補強すれば十分で、全世帯を対象に戸別収集を実施する必要はないとの声が大勢だった。

 

    今なお戸別収集に市がこだわる理由は、各家庭ごとに収集すれば、分別が徹底し、ごみの減量に効果があると期待できること。しかし、これも生ごみ処理機の普及がある程度進み、最近は頭打ちなのを見れば、それほどの効果はないと考えてよい。絞った雑巾をさらに絞ってくれ、と要請しているのに等しく、これ以上の減量効果は期待できないとの見方が一般的だ。甚大なコストをかけて戸別収集をやる意味があるのか、市の姿勢が問われている。松尾崇市長は、燃えるごみ一品目だけでも戸別収集したいとの方針だ。私は反対である。

 

    いずれにしても、戸別収集を先送りにして、有料化だけを実施したことは約束違反と言える。


(2)減量目標に達していない件

    繰り返すが有料化した最大の理由は、ごみの減量につながること。有料袋の購入費が家庭の経済を圧迫するため、生ごみをはじめ有料化対象の家庭系ごみが減ると期待したのだ。

 

   その背景には今泉クリーンセンターの廃止問題がある。市長は山崎に新焼却場を整備すると発表したが、すぐに完成させるのは難しく、その間名越クリーンセンター一つで、ごみを燃やさねばならない状況になった。減量目標は1万トン。しかしながらもともとの焼却量の4万トンを一気に3万トンに下げるのは、困難と見て、市は目標値を掲げたが、28年度は、3万2273トンとなっている。


    これに対し、28年度の実績値は、3万6384トンである(ごみ焼却量)。市は前年の残りのごみも焼却したので、実績値が高くなったと弁解する。しかし、有料化で減量する目標値をクリアしていないことは間違いない。ちなみに、27年度のごみ焼却量(実績値)は3万4882トンである。市は有料化によるリバウンドはないと述べている。名越クリーンセンターは地域の住民の理解を得て、もともと設定した焼却量を越える量を燃やしているが、28年度で見ると、3850トンを自区外(他市)で燃やしてもらっているのが現状だ。これは有料化以前のたまっていたごみと、駆け込みで増えた分だと市は説明する。とはいえ、減量目標を達成できなかった事実は重い。責任を市がとる意味で、有料化を撤回すべきではなかろうか。


(3)有料化による歳入の使い道の件

    家庭系ごみの有料化で市にはいる歳入は、どれくらいか。28年度で見ると、歳入合計は、約2億9000万円。この収入から、28年度は新しい焼却施設の建設基金(一般廃棄物施設建設基金)に、約1億8300万円を支出している。残りの約1億700万円は、有料化に係る経費として支出したという。つまり、有料袋の作成費並びに流通に係る経費に1億を越えるお金を使ったことになる。私はこの支出は問題ではないか、と主張したい。有料化して市民からお金を徴収したところ、半分は袋の作成費ほかに使ってしまったというのである。これほど意味のない事業はないのではなかろうか。なにより袋の作成費が高すぎる。市の説明では、かつての積み立ての残金も含めて、基金にこれまで4億2612万円を貯めているとのことだが、新焼却場の建設費にはほど遠い額なのは間違いない。

 

    いずれにしても、経費が半分近くもかかる政策は見直しの対象にする必要がある。それが自治体財政の基本だ。


    以上、家庭系ごみの有料化政策に関して検証してきた。繰り返すが、私は有料化は撤廃すべきだと考える。

    市長選挙で前回同様に、ごみ問題を大きな争点にしたい、そう私は願っている。

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岩田かおる

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