恥の上塗りとも思える県議の政務活動費をめぐる書面

  • 2016.12.29 Thursday
  • 08:36

中村省司神奈川県議会議員の政務活動費をめぐって、私はこれまで刑事、民事両方で疑惑追及をしてきた。


刑事事件に関しては、総額995万805円を中村県議が不正に使ったとして、横浜地検に私が詐欺並びに有印私文書偽造容疑で3件の告発状を提出したことに関して、2016年11月2日付けで不起訴の決定が下った。


そのため12月7日に横浜検察審査会に審査を申し立てたところ、16日付けで横浜第1検察審査会で審査することになった旨の通知があった。


一方、民事事件の方は、印刷代の518万8050円を中村県議が不正に使ったとして、「神奈川県知事がこの金員の返還を求めることを怠ったことの確認を求める」との趣旨で横浜地裁に提訴。その判決が2016年8月3日に下った。


判決は3人の裁判官の合議で、「被告(県知事)が自由民主党神奈川県議会議員団に対し、518万8050円の支払の請求を怠ることが違法であることを確認する」という内容で、原告の全面勝訴だった。この判決を不服として、被告神奈川県知事が控訴したのである。


東京高裁で12月21日に1回目の口頭陳述が行われる運びとなった。


実は、この民事訴訟(行政訴訟)の控訴審から、中村省司県議が補助参加人として審理に加わることになったのだ。


第1回審理の直前の12月19日に、補助参加人の代理人の村田恒夫弁護士から準備書面(1)と題する書面と証拠説明書(1)と題する書面並びに、これに添付された証拠が送られてきた。私は民事訴訟に先立って神奈川県監査委員に対して住民監査請求を提起しているが、監査委員の調査の際にも語っていない事実をこの書面で書いてきたのである。


そもそも今回の事件は、中村省司県議が実態のない『県政レポート』を鎌倉市内に事務所を構える石井印刷に刷ってもらったと会派(当時、中村県議が所属し ていた自民党県議団)に申告したことが発端だった。県の監査委員に、石井印刷の石井照彦代表取締役は、「(印刷代を)会社の売上げには計上せず、個人の収入としたため、納品書、請求書、領収書の控えなど、印刷及び印刷代金の受領を 裏付ける書類は一切ない」と説明している。


今回の書面は石井社長が自分のポケットに政務活動費を入れたことを認めた内容だった。公判の直前に提出されたため、被控訴人である私にじっくり分析する時間が与えられなかったため、約1か月間をおいて次回までに書面を提出することになった。


中村県議側の書面は、石井社長が自ら会社への背任容疑を認める内容であり、その点を含め私の意見をきちんと記したいと考えている。


ちなみに、518万8050円の印刷代の領収書は会社の社判を押したものになっており、ポケットに入れたというなら個人の領収書を発行すべき性格のものであろう。


大事な点は、控訴人の県知事が、印刷が虚偽のものであったかどうかは争っていないこと。会派の収支が赤字だから返済を求める必要がなかった、という点だけを主張しているのである。そこが、中村県議の主張と異なる。


当日、中村県議の代理人の村田弁護士は開廷時間より遅れて法廷に入ってきた。そのため、高裁の裁判官が、かなりいらだった表情を浮かべたことが、印象に残った。


前記したように、中村県議の代理人は、新たな証拠を提出してきたのだが、そこに無視できない書証があった。


それは、弁護士が提出した証拠説明書(1)とともに添付された膨大な証拠の中にあったものである。 その中に、検察庁に事件の参考人が提出した当時の手帳の記載内容とうたった文面のものがあったのだ。


この手帳は検察庁が参考人から事情聴取をした際に、「他には一切出さない」 との約束のもと、参考人が任意提出したものだと聞いている。


私は高裁の法廷で、この書証を手に「検察に任意提出した証拠が、なぜ民事訴訟の証拠として出ているのか疑問を抱かざるを得ない。他に出さないと約束して 任意提出した刑事事件の証拠が民事事件で出されていることはゆゆしき問題だ」指摘した。


村田恒夫弁護士は、「なぜこの証拠が出たのですか」と高裁の裁判官に聞かれ、「中村省司議員が検察の事情聴取の際に反論を適切に行う必要があると考え、検察官から手帳を写させてもらったものと聞いている」と答弁した。裁判官はかなり疑義を抱いた感じだった。


けっきょく、高裁での控訴審は、次回の期日を2017年2月20日(月)午後3時からに決めて、第1回口頭弁論が終わりとなった。いずれにしても、くりかえしになるが審理は続けられることになったわけであり、私に反論の機会が与えられたことは間違いない。じっくり内容を検討したいと考えている。

コメント
裁判に鎌倉市民の会としても注目します。頑張って下さい。
  • 鎌倉市民の会ら
  • 2016/12/29 1:25 PM
新春の集いで中村省司県議の挨拶時に声をあげて糾弾した勇気に敬服します。
  • 自治会長
  • 2017/01/08 7:35 AM
公職にある者は襟をただすべきです。
  • 鎌倉ガーディアンズ会員
  • 2017/01/08 7:40 AM
1月11日の市議会の総務常任委員会協議会で新春の集いでの岩田氏追い出しの件を議員3人が追及していました。成人式ではヤジを飛ばした新成人を追い出さなかったのに、中村省司議員の批判のヤジを飛ばした岩田氏を追い出したのは整合性がない、と。市の秘書課は謝罪すると発言していました。
  • 鎌倉有権者の有志
  • 2017/01/12 7:08 AM
本件について中澤市議のブログ、ならびに鎌倉おやじのブログに関連記事が出ています。拡散しているようです。
  • 鎌倉市民
  • 2017/01/12 7:11 AM
中村省司議員が今度の市議選に味方として擁立しようとしている元ガソリンスタンド経営者の息子のM氏は、政務活動費でインチキした架空印刷の「県政レポート」のポスティングをしたとして、領収書に名前が出てくる人物と聞いた。共犯者じゃないですか。それを市議にとは、あきれる!!
  • 鎌倉オンブズマン
  • 2017/01/13 7:10 AM
中村省司県議が辞任して早稲田県議が国政選挙に立候補するとなれば、県議選は補選となる。今度こそ市民の声を代弁した清潔な人に出てもらいたい。
  • 選挙に行こう実行委員会有志
  • 2017/01/15 10:04 AM
今年4月の市会議員選挙に向けて、自民党鎌倉連合支部は現職の市会議員を公認しないで、4人の新人を公認したらしいですね。前回の選挙で公認だった中沢議員と渡辺議員は公認条件の50人以上の新規党員を集めて昨年11月、鎌倉支部に提出しようとしたらしいのですが、受領してもらえなかったと聞きました。そんなば馬鹿げたことが本当にあったのですか?
  • 正義の会
  • 2017/01/22 10:51 PM
正義の会さま、貴殿のコメントの内容は事実です。何より腹立たしいのは、当時のベテラン県議(当時は自民党鎌倉支部の支部長)が支部解散時に支部の金を詐取したことです。その金は平成25年4月の選挙の時に、中澤議員、上畠議員、私の3人が、新規党員を集めて入金したお金です。支援者が肩代わりしてくれたお金もはいっています。
  • 渡辺昌一郎
  • 2017/06/02 3:49 PM
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