中村県議の不起訴は不当だと検察審査会に再度の申し立てをする!

  • 2017.07.28 Friday
  • 20:30

     中村省司神奈川県議の政務活動費の不正受給をめぐる事件に関しては、先のブログにも、東京高裁判決で一審に続けて、印刷が架空であった旨が認定されたことを記した。

    今回は主に刑事面から、新たな動きについて記したい。その前に基本的な流れを記そう。


−−本ブログの構成(目次)−−
1)議員の不正が発覚した時にどうするか?

2)刑事告発が不起訴に終わった時にどうするか?

3)中村県議のケース


この流れに沿って、以下に記したい。

 

1.議員の不正が発覚した時の処置について

1.1 刑事的措置

   中村省司神奈川県議の場合、総額995万余円の不正があったとして、横浜地検に4度告発している。『県政レポート』の印刷代金とホームページ作成費を、政務活動費の名目で県から支給される毎月53万円の金員から騙し取ったという容疑である。


1.2 民事的措置

   中村県議の場合、995万余円のうち518万8050円の返還を求め民事訴訟を起こした。こちらは、前回ブログに書いたとおりなので省略する。

 

2.告発が認められなかった時の処置について

(1)裁判所の中に置かれた検察審査会に申し立てができる。

(2)検察審査会は、市民から無作為に選んだメンバー11人が、事件を審査し、検察の判断が正しいか判断する機関だ。

(3)検察審査会の議決は、起訴相当、不起訴相当、不起訴不当の3つ。起訴相当だけ、11名中8名の賛成が必要で、不起訴相当と不起訴不当は過半数の賛成で成立する。起訴相当が議決された場合、検察は再捜査しなければならない。そして再び不起訴になった場合は、検察審査会に再度はかられ、ここで起訴相当がもう一度議決された場合は、強制起訴となる仕組み。

 

3.今回の中村県議のケース

(1)横浜第1検察審査会の議決

  ○平成27年3月3日、同12月7日、平成28年2月12日の告発が、平成28年11月2日に不起訴処分になった件に関して、28年12月7日に横浜検察審査会へ申し立てを起こした。


  ○不起訴処分の理由は、詐欺罪に関して(神奈川県知事から詐取したと告発状に記載したため)、中村、元秘書、印刷会社社長は「罪とならず」、領収書偽造の有印私文書偽造罪に関して、中村、元秘書は「嫌疑不十分」とした(以上は横浜地検が28年11月8日に開示した「不起訴処分理由告知書による」)。

 

  ○横浜第1検察審査会は、平成29年7月13日、「各不起訴処分はいずれも相当である」との議決を下した。

 


(2)再告発への判断

  ○平成28年4月7日の再告発に関しての検察庁の処分について。

 

  ○横浜地検特別刑事部は平成29年7月14日、詐欺罪に関して(自由民主党神奈川県議会議員団から詐取した、と修正して提出したため)、中村、印刷会社社長について「嫌疑不十分」、元秘書について「起訴猶予」とした。有印私文書偽造罪に関して、中村、元秘書を「嫌疑不十分」とした(以上は横浜地検が29年7月24日に開示した不起訴処分理由告知書による)。

 

 

(3)再審査申し立て

  ○告発人の岩田薫は、平成29年7月27日、横浜検察審査会に、再告発が不起訴になった件に関して、「不起訴不当」の申し立てをした。


     以上が経緯である。前記したように、再告発に関しては3人の被疑者のうち2人について「嫌疑不十分」、1人について「起訴猶予」としたのである。前回の「罪とならず」が「嫌疑不十分」となった意味は重い。まして、元秘書は「起訴猶予」である。


    起訴猶予を調べてみた。朝日新聞が2011年(平成23年)1月22日付けの「キーワード」欄に載せた解説では、「犯罪の疑いが十分にあり、起訴して裁判で有罪に向けて立証することも可能だが、特別な事情に配慮して検察が起訴しないこと」と記している。同語は法律用語だが、念のため国語的にも意味を調べてみた。『広辞苑』(岩波書店)は、「起訴猶予」について、こう解説している。

    「犯人の性格・年齢・境遇、犯罪の軽重及び情状並に犯罪後の状況に因り、訴追を必要としない時、検事が公訴を提起せぬこと」

 

    つまり、新聞社のキーワード解説では犯罪の疑いが十分にあると認定しており、国語的な意味から言っても、犯罪を認めた処分ということになる。『広辞苑』は「犯人」「犯罪」という言葉を用い、犯罪要件が検察に認められたが、情状等で訴追しないことになった事例として定義しているのである。


  ならば、今回の処分は極めて重い。中村省司県議は、「身の潔白を証明したい」などと高裁判決のあとでコメントしていたが、そんな状況にないことはこの「不起訴処分理由告知書」の文面が示している。


   中村省司県議は秘書に責任を押しつけ、自分は預かり知らないと決め込むのだろうか。私としては、二度目の審査申し立てを検察審査会がどう判断するかに、ぜひ注目したいと考えている。

コメント
朝日新聞のキーワード解説にあるように、「起訴猶予」は極めて重い処分です。犯罪要件を満たし起訴して有罪に持ち込めるが、特段の配慮で起訴を見送ったという意味の処分です。政務活動費を不正に騙し取ったものと検察が認定した、そう言えます。中村県議は潔く罪を認めるべきです。
  • 弁護士の卵
  • 2017/07/28 9:40 PM
中村省司会県議の元秘書は、姪っ子さんと聞いています。病気で事務所を辞めたとか。検察は、情状面を配慮して、起訴猶予にしたと考えられます。彼女に罪をきせて、自分は潔白と主張している中村県議は男気がありません。人間的にも最低です。皆さんはどう思いますか?私は許せません。責任をとるべきです。
  • 事情通
  • 2017/07/29 4:11 AM
中村県議をよくぞここまで追い詰めました。鎌倉市民みんなが注目しています。頑張ってください。
  • 鎌倉市民
  • 2017/07/29 7:16 AM
他県の県議は同じ不正が発覚したら皆辞任しているのに、中村省司県議はしぶとすぎる。この御仁をかばい続ける支援者が選挙活動や圧力を駆使し、一般市民が無関心のままで声もあげず投票もいかなければ、こういう不正がまかり通る鎌倉であり続けるわけだ。ほんとうの諸悪の根源は市民にある。これは岩田氏が言えないことなので私が言う。
  • 一般市民
  • 2017/07/29 9:34 AM
起訴猶予ということは、文字通り起訴をしばらく猶予するということ。検察は中村県議の動向を見ているとのサインだ。謝罪し不正額を県に返還し、さらに辞職すれば起訴を見送るが、あくまで居直るなら起訴する、とのメッセージではないかと考える。
鎌倉の政界地図は、大きく変わろうとしている。県議→清潔な候補者に転換。市長→変革を進める候補者に転換。中村県議の辞職で、市長選の流れも変わると期待している。頑張ってほしい。
  • 鎌倉の改革を後押しする市民の会
  • 2017/07/30 8:30 AM
こういう地道な活動をしている人こそ政治家にふさわしい。応援します。
  • 鎌倉有権者
  • 2017/07/30 9:26 AM
癒着、つながりを断ってほしい。鎌倉のために。
  • つながりを断て
  • 2017/07/30 9:31 AM
元NHKの職員の立候補者の集会をのぞいた。中村省司県議の支持者が何人か来ていたぞ。あれは何だ!! 市民派を名のりながら、県議のお先棒担ぎではないか。何が改革だ。票を分散するのは許せない。だいたいあれは講演会ではなく決起集会だ。よく生涯学習センターが貸したものだ。
  • 市民の政治を実現する会
  • 2017/07/31 7:04 AM
裁判ばかりして敵を作ってどうするのか、岩田は大丈夫かーといった声もあるが、私の周りでは今回は岩田でいけるのではないか、との声が多い。平時ではない乱世の今の鎌倉に岩田ほどふさわしい政治家はいない。
  • 頑張れ鎌倉おやじの会
  • 2017/07/31 1:58 PM
自治会費も払わない中村県議にはあきれます。岩田さん、頑張ってください。ミスターNHKの政策は具体的なことがなく、抽象的なことばかり。何をどうやりたいのかはっきり示したものがない、そんな人に鎌倉はまかせられませんよ。
  • 二階堂の住民
  • 2017/07/31 2:19 PM
私も二階堂の方に同感。ミスターNHKは全然政策がない。漠然とした抽象的なものばかり、はっきりこれをやりたいという政策が発言からは見えてこない。政治家向きではない。評論家タイプだ。ミスターNHKと岩田さんとで公開政策討論会をぜひやるべきだ。どちらが優れているか、すぐわかるはず。市民が政策を聞いて選べばよい。
  • 佐助の住民
  • 2017/07/31 2:33 PM
7月30日の飯田氏を応援する集会は、かつて岩田氏が同じ会場でおこなった「どうする?!」 鎌倉」の集会のパクリだ。岩田氏はすでに同じ会場で、鎌倉の問題点を報告しあう集会を開催している。飯田氏のように市民運動にこれまで全く関わってこなかった人物が、運動家を招いて「一緒にやっていきましょう」とアピールするのは茶番以外のなにものでもない。岩田氏は住民監査請求や行政訴訟、公聴会や説明会での反対意見発表など、積極的に住民運動に関わってきた。そういう人がこういう住民運動の報告集会を開く権利がある、そう思う。
  • 市民自治研究会
  • 2017/07/31 11:02 PM
要するにNHKの旧職員は鎌倉にちょっと前まで住んでおらず、市政の現状をあまりに知らないということです。話になりません。
  • 鎌倉旧市民
  • 2017/08/01 6:55 AM
誰が闘っている人か、改革をやってくれる人か、市民は見ています。誰かさんみたいに就職活動で選挙に出るなら、やめてもらいたい。
  • 鎌倉を変えたい市民
  • 2017/08/01 6:58 AM
このままでは鎌倉も横浜の市長選挙の二の舞になる。候補を政策討議で一本化すべきだ。中村問題で自民党は擁立を見送ったようだ。チャンスだ。
  • 横浜を教訓にする市民の会
  • 2017/08/01 9:12 AM
本日横浜検察審査会から書面が届き、中村省司の政務活動費の詐欺並びに有印私文書偽造事件は、「横浜第2検察審査会」で審査されることになった旨を伝えられました。前回の申し立ては「横浜第1検察審査会」で審査されましたので、構成メンバーが異なります。無作為に選ばれた市民が、事件を違った目線で判断してくれるのではないか、そう考えます。議決内容に期待したいと思います。
  • 岩田薫
  • 2017/08/01 7:39 PM
検察審査会の審査では、弁護士が審査補助員として助言指導する。この弁護士が、今回の元秘書に関する処分で、横浜地検が「起訴猶予」としたことをどう解説するかが、大事なポイントになる。法律の素人である市民の評決に影響するのは確実だ。正義感あふれる弁護士だといいが。
  • 助言指導者
  • 2017/08/02 2:29 AM
中村県議の政務活動費問題で自民党は鎌倉市長選挙に候補者を出せない。そうなると岩田が有利だ。頑張れ。
  • 応援団
  • 2017/08/02 10:00 AM
上告するのにいくらかかったかご存知ですか。一般的に控訴の印紙代は、一審の3倍になり、上告の印紙代は一審の4倍になります。神奈川県は今回上告にあたり、これまで4人だった弁護士を5人に増やしたと聞きます。印紙代だけでもばかにならないのに、弁護士費用も甚大です。みな我々の税金です。最高裁で負けたら、知事に損害賠償を請求すべきです。つまり、知事の個人負担で弁護士費用と印紙代を県に返しなさいと訴えることができるはずです。
  • 県の事情通
  • 2017/08/04 8:01 PM
最高裁で負けたらというのは、県のことですよね。
  • 確認
  • 2017/08/04 8:03 PM
そうです。原告は手弁当でやっているのに、けしからんということです。
  • 県の事情通
  • 2017/08/04 8:06 PM
県の弁護士は顧問弁護士なのではないですか。訴訟提起の一回ごとに払うより費用は安いはずでは?
  • 確認
  • 2017/08/05 12:47 AM

顧問弁護士であっても、訴訟一回ごとに別料金を払っているはずです。顧問料金と別扱いだと思います。ですから、今回の上告で税金は更に使われた、そう指摘できると思います。
  • 県の事情通
  • 2017/08/05 12:55 AM
予算を承認するのも県議会。自分たちの不祥事なのに、頭にきますね。
  • 神奈川県民
  • 2017/08/05 1:00 AM
岩田氏はよくやっていると思う。闘うことは傷つくこと。批判もあるだろう、しかし、めげずにここまでやり続けたからこそ成果をあげられたと思う。市民運動には全く関わらず、みずから身を粉にして汗をかいたこともない人間が、市民運動をしている人たちに声をかけて理解を示すポーズをとるのは、まさに噴飯ものである。対立候補にそんな側面を見る思いがするのは、私ばかりではあるまい。
  • 鎌倉の真の有権者
  • 2017/08/05 7:12 PM
飯田よしき候補の後援会幹部人脈とと中村省司県議の支持者のすり合わせをすることを進めます。見えてくるものがあるはずです。昔の保守はもらもっとお金にきれいで健全でした。このままでは鎌倉がだめになります。
  • 鎌倉旧自民党関係者
  • 2017/08/08 7:52 PM
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